ソファベッドの生地の張り分けの事例
弊社のソファベッドは一般家庭で使用していただくことはもちろんですが、ホテルや病院、学校、施設など、多岐にわたって納めさせていただいております。張り生地は用途に応じていろいろな生地をお選びいただけますので、インテリアコーディネイターの方々からも、周りの家具やインテリアと合わせた張り生地でご依頼をいただいてます。カラーも単色ではなく、2色や3色に張り分けたりもします。今回は生地を張り分けしたソファベッドのご紹介をしていきます。
＜背面と座面の張り分け＞
背面、座面のどちらか一か所の色を変えることでアクセントになり、部屋のインテリアにあった雰囲気を作り出すことが出来ます。
●パルテ1840
背面にはやまぶき色の生地を張って温かみがあります。側面のパネルは別注色で白木目に変更しました。カフェ風のお洒落な雰囲気になりました。
●木楽3.5P
座面には合成皮革のブラック色を張って引き締まった印象です。素材はビニールレザーですが、ホテルで使用されるため、食べこぼしなどの拭き取りも容易にできます。グレーとブラックの本体にブラウン色の木肘がよく合っていますね。
●ラオス3.5P
背面と肘クッションに縦ストライプの生地を張りました。座面・台輪・肘はダークブラウン色で、シックな装いになりました。病院の個室へ納品させていただきました。
●別注ジム
本体の幅をセミシングルサイズの900に変更しました。1台目は、背面に派手な水玉模様の生地を張りました。2台目は、不規則なボーダー柄でインパクト抜群です！！
背中の水玉模様やボーダー柄には、座面と同じ色が入っているので、ちゃんと計算された張り分けのようです。派手に見えますが、統一感もありますね。こちらのソファベッドは一部屋一部屋インテリアのコンセプトが違うホテルへ納品させていただきました。
＜本体（背・座）と肘・台輪の張り分け＞
比較的多い張り分け方法です。クッション部分とフレーム部分の色分けになります。
●クリオ3P
背面・座面はライトグリーン色で、肘・台輪はダークブラウン色で張り分けしました。病院でご使用いただきますので、耐アルコール、耐次亜塩素酸ナトリウム機能のレザーご指定です。
●クロノス 肘板・脚別注色
通常は木肘と脚はオーク色ですが、ダークブラウン色に変更しました。背・座はアイボリー色で、肘・台輪は木肘に合わてダークブラウン色で張り分けしました。
●マルタ
ストライプ柄を使用するときの基本的な張り分けです。本体をストライプ柄で、肘・台輪は単色で張り分けしました。内側を薄いカラーで、外側を濃いカラーで張り分けをするとしっくりきますね。
●モレ
張り分け率NO.1のソファベッドです。内側のクッション部分は薄いグリーン色で、肘の外側と台輪部分はダークブラウン色で張り分けです。カジュアルなデザインですが、落ち着いた配色で心が癒されます。
＜3色以上で張り分け＞
色が3色以上になると配色のセンスが問われます。非常に難しいです。
●LDB
背クッション、座面、台輪をそれぞれ張り分けた3色張りです。同系色の優しい色でまとめられているので違和感がありません。
●コクーン1950
背をチャコールグレー色、座面と台輪は千鳥格子、肘クッションに黒の柄物で張り分けしました。肘クッションの柄物がアクセントになっていますね。
●リーゼン
背の縫製箇所で張り分けをした珍しいパターンです。背の中央部と座面クッションはアイボリー色、背の左右と肘はブラウン色、座面下台輪部分は黄土色の柄の生地を張っています。ナチュラル色の木肘ともバランスよく仕上がっています。
●モレ
張り分け率No1「モレ」の再登場です。背クッション、座・肘クッション、台輪部分と3色の張り分けで、下に行くにつれて、徐々に色が濃くなっていきます。
●コロネ
背と座は光沢のあるグレー色で、座面下の台輪部分はダークブラウン色で張り分けしました。腰のクッションは薄いパープルの柄物の生地をお選びいただきました。超ハイバックのソファベッドですが、柄の腰クッションがアクセントになり、あまり圧迫感を感じさせません。
今回の張り分けでご紹介した例を見ていきますとホテルではアクセントになるカラーや柄を入れる傾向があり、一方、病院では優しいカラーで張り分けされるケースが多いです。
弊社では布生地から合成皮革（ビニールレザー）まで、用途に応じて様々な生地を張っています。生地により伸縮率などが異なりますので、特性を見極めて裁断・縫製、張りを行っています。木工から縫製、張り作業まですべて自社で一貫生産しておりますので、別注にも細かく対応させていただいております。
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シノハラ製作所では、愛着のある家具を熟練した家具職人が心を込めて修復いたします。勿論、シノハラ製作所以外の製品でも修復いたしますので、お気軽にご連絡ください。
