背もたれの籐の張替えと座の布の張替え
背もたれが籐の椅子は、年数が経つとともに、だんだんと籐に弾力がなくなり、破れてしまうことがあります。一度破れてしまったら、穴が広がるばかりです。今回は背もたれの籐の張替えと座面の張替えの修理を承りました。
【修理内容】
・背もたれの籐の張替えおよび塗装
・座面の張替えおよびウレタンの交換
・フレームのぐらつき修理
~分解~
座面を外して、背もたれの籐を外していきます。マイナスドライバーをまげて作った専用の工具を溝に差し込んで外していきます。溝に打ち込んである丸芯を取り除きます。フレームを傷つけないように慎重な作業です。
全てを取り除いてフレームのみとなりました。
フレームのぐらつき修理は、一度ばらして、ボンドを入れなおして締め付けます。今回はさらに付加がかかる後脚には、補強のボルトを2本追加で取り付けています。
~籐の貼り付け~
籐はあらかじめ水に浸して柔らかくいします。
背もたれより、ある程度余裕をもって大きく切った籐を用意いたします。
籐を溝に埋め込む際には、専用の木片で叩いていきます。
仕上げの丸芯よりも細い丸芯で仮打ちをします。
そのあとボンドを入れて仕上げの丸芯を打ち込んでいきます。丸芯を打ち込んだ状態です。
余った部分はカットいたします。表面に再度ボンドを塗り込みます。
背もたれの籐が張りあがりました。今回はさらに籐の塗装もいたしました。
BEFORE
AFTER
~仕上げ~
ウレタンと生地を交換して、新品同様に張りが出た座面を取り付けて完成です。
BEFORE
AFTER
~納品~
椅子の座面と同じ柄の生地でテーブルクロスも製作しました。
シノハラ製作所の張替・修理について詳しくはこちら をご覧ください。
お問い合せはこちらから、お気軽にご連絡ください。
シノハラ製作所では、愛着のある家具を熟練した家具修理職人が心を込めて修復いたします。勿論、シノハラ製作所以外の製品でも修復いたしますので、お気軽にご連絡ください。