60年前のソファの修理と張替え
およそ60年前の非常に古いアーム付きソファの張替えのご依頼です。表面材の生地は汚れていて、擦り切れたり、破れたりしていました。特に背裏部分は生地が朽ちて、中から藁が飛び出していました。内部構造に使われている材料を見ると、非常に歴史を感じるソファです。木フレーム以外はすべて新しい材料で復元していきます。職人の腕の見せ所です。
【修理内容】
・張替え
・ウレタン交換
・下張り、クッション材(バネ)交換
座面の底面には鉄板がつけられていました。どこが重厚感があります。しかし、通常底には底布がつけられています。この鉄板がつけられていた理由が後に判明いたします。
~解体~
表面の生地を剥がしていきます。藁や綿の古さが感じられます。
底の鉄板をはずすとバネが飛び出してきました。バネとバネを結んでいる糸が切れたり、本来あるべき底のベルトも朽ちていました。バネが飛び出さないように、下から鉄板で押さえつけていたようです。
全て取り除いてフレームのみとなりました。木肘は塗装がはがれ、色がぬけていたので、再度着色していきます。
~下張り~
背中には新しくシートを張っていきます。座面にはポケットコイルを敷き詰めていきます。
更にウレタンを張っていきます。
程よく固いチップウレタンを1層目に、その上に柔らかいウレタンを2層目に張っていきます。
下張りが完成しました。
~上張り~
新しい生地を張っていきます。木肘にグリーンの生地はよく合いますね。定番です。
背中は鋲で仕上げました。
底布を張って完成です。
BEFORE
AFTER
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